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新たな処置具を用いて大腸ポリープの発見と切除の安定化アップ! ~新しい処置具「ENDOCUFF VISION」の導入~


いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長の井坂です。

以前のブログで当院の内視鏡で用いている処置具を紹介しましたが、今回は当院で新たに導入した処置具について紹介したいと思います。

【背景】
大腸がんは、国内がん死亡数第 2 位・罹患数第 1 位と、近年増加傾向にありますが、大腸カメラで早期がんや腫瘍性ポリープを切除することで、大腸がんによる死亡を大幅(53-68%)に減らせることが報告されており、その事は今まででのブログでも何度か紹介してきました。

そのための大原則として、医師は大腸カメラにおいて病変を見落とさずに検出し、適切に治療する必要があります。
大腸粘膜には多数のひだが連続的に存在しているため、検査時はひだを広げて裏までしっかりと観察することが重要ですが、それには医師の技術が求められます。
その一助として、大腸のひだを押さえて平らにして観察の難易度が高かった箇所の視認性向上に貢献するように設計された処置具:ENDOCUFF VISIONがオリンパス社から2025年5月に発売されました。

【特長】
1. 粘膜内のひだを平らにして視野の確保をサポートすることで、より質の高い検査に貢献
「ENDOCUFF VISION」は1列8本のフレキシブルアームを搭載。
内視鏡を挿入する際はフレキシブルアームが閉じた状態になるため、スムーズな操作が可能。
内視鏡を引き抜く際にフレキシブルアームが広がり、大腸のひだを平らにするため、これまで見えづらかったひだの裏などの可視化に貢献。

2. 内視鏡の位置が安定することで、操作性の向上や手技時間の短縮に寄与
フレキシブルアームが広がり内視鏡の先端が大腸の管腔内で固定されることで、内視鏡のポジションが安定し、より安全な手技をサポート。
観察、治療中に内視鏡が意図せず引き抜かれてしまうリスクを抑制。

以上、オリンパス社のホームページより引用

【導入しての印象】
実際、この処置具を用いることで大腸粘膜のひだ裏の観察が容易となり、ポリープを切除する際もポジショニングが安定化したと実感しています。
なお、見た目がやや派手ですので、挿入時にお尻が痛くないかとか、挿入しづらくなるのではないか、アームが粘膜を傷つけたりとかしないかと懸念していましたが、そういう事はありませんでした。
今後、この処置具を患者さんの背景により適宜選択していき、ポリープの見逃し0と効率のいいポリープ・腫瘍切除術を目指していきたいと考えています。
(このENDOCUFF VISIONの使用により腺腫発見率が50.9%→61.7%や46.8%→53.1%に上昇したと論文でも報告されてきています)

いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長 井坂利史

日本内科学会認定       内科認定医、総合内科専門医 
日本消化器病学会認定     消化器病専門医  
日本消化器内視鏡学会認定   消化器内視鏡専門医 
日本消化管学会認定      胃腸科専門医 
日本ヘリコバクター学会認定  ピロリ菌感染症認定医