ピロリ菌はうつるの?
いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長の井坂です。
今回は患者さんから“夫婦間でピロリ菌はうつりますか?”としばしば質問されますので、お答えしたいと思います。
結論から申し上げますと“夫婦間ではうつりません”です。
ピロリ菌が口から侵入して胃に感染することは間違いないとされており、ピロリ菌が棲んでいる井戸水を飲んだことで感染した経路が主であったとされています。
なかでも幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌は生きのびやすいため、そのほとんどが子供(幼児)のときに感染したと言われています。
成人では口から胃にピロリ菌が侵入したとしても胃酸が強いために生きにくいわけです。
従って夫婦やカップル間においてキスなどでピロリ菌がうつることは、まずないと考えられていますが、逆に言えば、ピロリ菌に感染している大人から胃酸が弱く免疫機構が未成熟な子供(乳幼児)への食べ物の口移しによって、ピロリ菌がうつる可能性はあると言えます。
以上から、自分やパートナーがピロリ菌陽性であってもお互いにうつすことはありませんが、子供への感染は気にかける必要があります。
子供が胃の不調があった場合はもちろんとして、無症状であっても両親のどちらかがピロリ菌が陽性であったのなら、一度はピロリ菌の有無を調べてあげてください。
陽性であったのであれば、速やかな除菌が推奨されますが、保険で除菌を受けるためには胃カメラで胃炎が実際にあることと現状で胃がんがないことを確認する必要があります。
従って、胃カメラを受ける時期を加味すると、おおよそ20歳前後に調べるのが現実的かと思われます。
(胃カメラを受けずに除菌治療だけをすること自体は可能ですが、その際は自費診療となります)
当院ではピロリ菌の有無と炎症の進行度を採血にて同時に調べられる胃がんリスクABC健診が可能ですので、とりあえずでも知りたい場合にはお気軽にお問い合わせください。(自費3000円で実施しています)
いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長 井坂利史
日本内科学会認定 内科認定医、総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
日本消化管学会認定 胃腸科専門医
日本ヘリコバクター学会認定 ピロリ菌感染症認定医
今回は患者さんから“夫婦間でピロリ菌はうつりますか?”としばしば質問されますので、お答えしたいと思います。
結論から申し上げますと“夫婦間ではうつりません”です。
ピロリ菌が口から侵入して胃に感染することは間違いないとされており、ピロリ菌が棲んでいる井戸水を飲んだことで感染した経路が主であったとされています。
なかでも幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌は生きのびやすいため、そのほとんどが子供(幼児)のときに感染したと言われています。
成人では口から胃にピロリ菌が侵入したとしても胃酸が強いために生きにくいわけです。
従って夫婦やカップル間においてキスなどでピロリ菌がうつることは、まずないと考えられていますが、逆に言えば、ピロリ菌に感染している大人から胃酸が弱く免疫機構が未成熟な子供(乳幼児)への食べ物の口移しによって、ピロリ菌がうつる可能性はあると言えます。
以上から、自分やパートナーがピロリ菌陽性であってもお互いにうつすことはありませんが、子供への感染は気にかける必要があります。
子供が胃の不調があった場合はもちろんとして、無症状であっても両親のどちらかがピロリ菌が陽性であったのなら、一度はピロリ菌の有無を調べてあげてください。
陽性であったのであれば、速やかな除菌が推奨されますが、保険で除菌を受けるためには胃カメラで胃炎が実際にあることと現状で胃がんがないことを確認する必要があります。
従って、胃カメラを受ける時期を加味すると、おおよそ20歳前後に調べるのが現実的かと思われます。
(胃カメラを受けずに除菌治療だけをすること自体は可能ですが、その際は自費診療となります)
当院ではピロリ菌の有無と炎症の進行度を採血にて同時に調べられる胃がんリスクABC健診が可能ですので、とりあえずでも知りたい場合にはお気軽にお問い合わせください。(自費3000円で実施しています)
いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長 井坂利史
日本内科学会認定 内科認定医、総合内科専門医
日本消化器病学会認定 消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医
日本消化管学会認定 胃腸科専門医
日本ヘリコバクター学会認定 ピロリ菌感染症認定医
ピロリ菌の感染率は衛生環境の向上により明らかに低下してきています。