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HOME >  院長ブログ >  目を皿にして観察しています 第2弾 ~胃早期がんの発見~

目を皿にして観察しています 第2弾 ~胃早期がんの発見~


いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長の井坂です。

前回は大腸の見つけにくい腫瘍性病変について紹介しましたが、今回は胃の見つけにくい腫瘍性病変について紹介します。
まず、容易に見つけることのできる病変を紹介します。

これはさすがに誰が見ても気づきますね。
目に飛び込んでくるこの病変は進行の胃がんです。
次にやや見つけにくい病変を紹介します。

赤みを帯びてやや腫れぼったい領域に気づくと思います。
これは早期の胃がんですが、内視鏡専門医ならまず気づくことができます。
次の病変はどうでしょうか?

画面中央のやや右寄りに白いやや不整な斑点があるのに気づきましたか?
実はこれも早期の胃がんです。
胃がんのそのほとんどはピロリ菌が感染した胃から発生しますが、この病変はピロリ菌に感染していない健康な胃から発生します。従ってレアケースとは言えますが、未分化型腺癌といって進行の早い性質を持っていますので、決して見逃すことはできません。
気づくことができるかできないかは内視鏡医の経験と知識に依ります。
この症例では早期の胃がんを疑って組織を一部つまみ取り(生検と言います)、病理医によって胃がんと診断されました。

このような病変はバリウムを飲んで行う胃レントゲン検査ではまず指摘できませんし、症状も全くありません。
当院の胃ドックにて偶然見つけることができた病変になります。
どんながんでも早期に見つけることができれば、治癒する可能性が上がります。
このような超早期の段階で見つけて、患者さんの治癒率向上に寄与できるようにと取り組んでいますので、胃や大腸に不安のある方はお気軽にお問い合わせください。

いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長 井坂利史

日本内科学会認定       内科認定医、総合内科専門医 
日本消化器病学会認定     消化器病専門医  
日本消化器内視鏡学会認定   消化器内視鏡専門医 
日本消化管学会認定      胃腸科専門医 
日本ヘリコバクター学会認定  ピロリ菌感染症認定医

症例の多い病院で画像を目に焼き付けてきた経験が生きています