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内視鏡看護のプロ!


いさか内科・消化器内視鏡クリニック院長の井坂です。

前回のブログで消化器内視鏡技師について触れましたので、今回はこの資格について解説したいと思います。

胃カメラ・大腸カメラといった内視鏡検査は専門性の高い検査と考えられています。
「見落としのない観察眼」、「苦痛の少ない検査」、「安全な内視鏡」を受けるためには、経験豊富な内視鏡専門医による検査をおススメします。
と同時に、検査をサポートする看護スタッフ(=看護師、看護助手)もとても重要です。
検査前後の患者のケアやポリープ切除の介助など専門的な経験と知識が必要だからです。
その内視鏡看護の技術が高いとみなされる資格に「消化器内視鏡技師」というものがあります。
消化器内視鏡業務に関する専門的知識と技術を備えていることを日本消化器内視鏡学会が認定する資格になり、いわば内視鏡看護のプロと言えます。
内視鏡業務に対する一定の知識と経験がある看護師のみに受験資格があり、学術試験に合格することで取得できます。
主な受験資格は、以下のとおりです。

①看護師(助産師、保健師含む)、准看護師、衛生検査技師、診療放射線技師、臨床工学士、臨床検査技師、薬剤師のいずれの資格を有している
②日本消化器内視鏡学会専門医(非常勤含む)の指導のもと、消化器内視鏡部門で実際に内視鏡に従事した勤務年数が申請時点で満2年以上である
(勤務年数が満2年以上であっても、ほか部門勤務期間や専門医不在期間は無効)
③日本消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の医学講習会、または勤務先の日本消化器内視鏡学会専門医から、医学講義を20時間以上受講していること
【講義内容と規定時間】
・消化器内視鏡に関する基礎(20時間以上)
・内視鏡学総論
・内視鏡検査と診断
・内視鏡的治療
(申請する年から遡って5年以内の受講に限る)
④申請時までに、日本消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の【消化器内視鏡技師学会】または【技師研究会】に2回以上出席している
⑤申請時までに、日本消化器内視鏡学会支部長承認が承認した消化器内視鏡技師会・技師会各支部主催の【機器取扱い講習会基礎編】に1回以上出席している

上記の条件をすべて満たす必要があり、実際に試験を受ける際にはまず書類審査を通過し、次に学術試験に合格することで日本消化器内視鏡学会より消化器内視鏡技師の認定を受けることができます。
参考:(一般社団法人 日本消化器内視鏡学会『消化器内視鏡技師認定試験』)

どうでしょうか?
取得するのが中々大変そうな資格ですね。
因みに、私は勤務医時代に数名の看護師がこの資格を取得するのに協力させてもらいました。

当院ではこの試験に合格して消化器内視鏡技師の資格を取得した看護師が在籍しており、消化器内視鏡専門医である私と意思疎通のとれた円滑な内視鏡検査を行うことが可能となっております。
また、他の看護師さんも当院の環境に触れることで急速に知識と経験値を増やしており、日々頼もしくなっています。

受診頂いた全ての患者さまに、『内視鏡検査を受けてよかった。またここで受けたい。』そう実感して頂けるように、スタッフ一丸となって取り組んでいきたいと考えております。

内視鏡はチームワークが大事です