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内視鏡に搭載されている特殊光技術


いさか内科・消化器内視鏡クリニック の井坂です。

お陰様で開院初月をなんとか乗り越えました。
1日だけ電子カルテの通信障害が発生してしまい、当日の受診者様には大変なご迷惑をお掛けしてしまいましたが、その他は大きなトラブルはなく診療することができました。
この1か月だけでも多くの内視鏡検査の予約を入れて頂いておりますので、今回は当院で導入しているFUJI FILM社製の内視鏡光源装置について解説したいと思います。
具体的にはBLIとLCIという画像技術が搭載されています。

これはレーザーやLED等の複数の光源を高精度に制御するとともに、画像処理を組み合わせることで、目的に応じた観察画像を作り出す技術です。

複数の高出力LED照明を用いて、白色光と短波長狭帯域光を生成します。
発光強度比を変えて照射し、さらに画像処理を組み合わせることで、観察に適した画像が提供されます。
BLI画像
短波長狭帯域光の照射により得られる高コントラストな信号に対して画像処理を行い、血管や表面構造などの観察に適した画像を表示します。

LCI画像
赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微妙な色の違いが強調されます。

観察モードはスコープのボタンで簡単に切り替えが可能です。

白色光:画面の左下に小さいポリープを認めます
LCI画像:”赤み”が強調されて視認性が向上しています
BLI拡大観察:拡大機能を併用することでポリープの質的診断にも繋がります
(FUJI FILMのHPより抜粋)

また、日々の内視鏡業務の中で特に有用性を感じることは早期の食道がんの発見に寄与するBLI画像です。

通常の白色光画像です。どこに病変があるかわかりにくいです

BLI画像にすると画面右下に褐色域として見える病変を確認できます

(日本消化器内視鏡学会HPより抜粋)
以上、当院の内視鏡に搭載されている技術について簡単に説明しました。
内視鏡による観察は術者の経験と知識に大きく依存します。
そこにこういった技術を上乗せすることで更に診断制度を高めることができます。

いさか内科・消化器内視鏡クリニック 院長 井坂利史

日本内科学会認定       内科認定医
               総合内科専門医 
日本消化器病学会認定     消化器病専門医  
日本消化器内視鏡学会認定   消化器内視鏡専門医 
日本消化管学会認定      胃腸科専門医 
日本ヘリコバクター学会認定  ピロリ菌感染症認定医